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ハロプロ好きの雑記。
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ちゅっちゅしてるだけ。


「…っ……、ん……」

あまりの気持ち良さに思わず声が出てしまうけど、本当はとっても恥ずかしくて仕方がない。
キスがこんなに気持ち良いものだなんて、梓ちゃんと出会うまで知らなかった。
息が苦しくて、頭がぼうっとして、どきどきして、…だけどやめたくない。
お姉ちゃんは、こんな私を知ってるかな。小さい頃お姉ちゃんとたまにしたような触れ合わせるだけのキスとは違うよ。可愛い妹は、もうこんなことしちゃうんだよ。
お姉ちゃんの可愛い後輩に抱かれて、一人の女の子になっちゃうの。

「…ん、ぅ、……」

首筋を撫でる梓ちゃんの指先が魔法みたいに私の身体を熱くする。
ぴくんと震える私を、梓ちゃんはきっといつもじいっと見ている。
私はこういう時にはぎゅっと目を閉じてるから、本当に梓ちゃんが私を見ているのかは分からないけど、でも、鋭い視線を感じる。
ずるい。本当は私も梓ちゃんを見ていたいと思う。
……でも、私にはそんな余裕なんてない。しがみつくように梓ちゃんの制服を握り締めて、キスに応えるだけで精一杯。
息をすることも出来ないし、口に溜まった熱い唾液を飲み込むことさえもままならない。
鼻で息をするんだって梓ちゃんにも言われているし、雑誌でもそうやって読んだ。でも、どうしても出来ない。気持ち良すぎて、強すぎる快楽にどうしても慣れなくて。そんな簡単なことすらも出来ないくらいに余裕がないから。
……だからいつもやってしまう。

「ぷは…っ、…けほ、……ごほん、っ…ごほ、っ…!」
「…大丈夫?」
「…、…げほ、……うん、…っ…」
「鼻から息吸えば良いのに…。…あ、涎垂れてるよ」
「ん、ごめ…げほ、、…こほ…」
「憂って他は何でも出来るのに、こういうことは苦手だよね。何でだろ…」
「ごほ…わ、かん…なっ、…けほ…」

咳き込む私の背中を擦ってくれる梓ちゃんはとても優しい顔をしている。
でも、その優しい眼差しの中に欲情が滲んで、それが時折垣間見える朱の目が私の胸の鼓動をさらに速める。
彼女は私の髪に触れ、擽るように頭皮に指先を這わせる。やっぱりぞくぞくしてしまうけど、優しい手付きに何故だか果てしない安心を得た。

「っ…ん、もう大丈夫……」
「そっか」

梓ちゃんが優しく笑って、顔が近づいてきて、こつん、と額が合わさった。
梓ちゃんの可愛い顔がこんなにも近い。
整った眉毛も、上を向いた長い睫毛もよく見える。
滲んだ涙を指で拭って貰うと、視界がクリアになって、前髪の向こうの綺麗な瞳に私が映っているのが見える。どきどきして、息を吸うのが辛くなる。
梓ちゃんが好きで好きで、どうしようもなくなってしまう。
梓ちゃんのことを思うだけで胸が苦しい。苦手なキスも、梓ちゃんのためにちゃんと上手になりたい。

「…ねえ憂、もっかいしていい?」

間近で囁かれて、私は小さく頷いた。


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