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ハロプロ好きの雑記。
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2/22、憂ちゃんの誕生日に初めて投下したSS。

あずにゃんと憂ちゃん、それと二重引用符。



猫「にゃう」

純「うわ、真っ黒。可愛いじゃん」

憂「うん。お姉ちゃんが貰ってきてくれたんだよ」

純「さすが憂のお姉ちゃん」

憂「名前も決めたよ。"梓"っていうの」

純「あずさ、か。いいね」

憂「でしょ。最近お姉ちゃんが軽音部ばっかりで少し寂しかったけど、これからは梓ちゃんがいてくれるから」

梓「にゃー」ゴロゴロ

純「あー、軽音部。沢山部員入ったからねー」

憂「うん。お姉ちゃんもたくさんの後輩を面倒見ないといけなくて、大変みたいだよ。へとへとで帰ってくるんだ。休日も練習に行くし」

純「そうなんだ。軽音部って凄い熱心に活動してるから、ジャズ研も負けてられないな」

憂「うん。頑張ってね純ちゃん」

純「ありがと。本当その猫、憂に懐いてるよね」

憂「そうかな?」

純「だって、憂の膝から離れないじゃん。羨ましいぞこのー」

梓「…」スリスリ

純「うわ。これ見よがしに擦り寄っちゃって」

憂「そんな…えへへ」

純「でもなんか、誰かに似てる。梓って名前も、どこかで聞いたことあるような」

憂「えー?梓ちゃんは梓ちゃんだよ。猫の梓ちゃん」

純「いや、夢かな。確かにどっかで…」ジー

梓「?」




よる!

憂「梓ちゃん、ご飯だよー。おいで」コト

梓「にゃー」トテトテ

憂「いっぱい食べてね」

梓「…」モグモグ

憂「えへへ、かわいい」

梓「…」モグモグ

憂「お姉ちゃん、遅いね」

梓「…」モグモグ

ヴーッヴーッ

憂「あ、メール」

「差出人:お姉ちゃん
件名:ごめんね~
本文:練習長引いちゃった!
いまから急いで帰るね!」

憂「…しょうがないよね」

梓「…」モグモグ

憂「梓ちゃんも、早くお姉ちゃんに会いたいよね」

梓「…」モグモグ

憂「…わかんないか」



梓「にゃー」ペロペロ

憂「きれいにたべたね」

梓「…」ペロペロ

憂「おいで」

梓「…」ピタ

憂「抱っこしてあげる」

梓「…」モギュ

憂「えへへ、あったかあったか」ギュ



………

『えっと、平沢さん』

『憂でいいよ。私も、梓ちゃん、って呼んでもいい?』

『あ…じゃあ、憂』

『えへへ、梓ちゃん』

『憂』

『何を二人で名前呼び合ってんの?』

『あ、純ちゃん。今ね、梓ちゃんに憂って呼んでもらってたんだよ』

『ほー。じゃあ、私のことも純って呼んでよ』

『え、あ、』

『だからさ、梓って呼んでもいいよね?』

『うん。…純』

『えへへ。これで私たち友達同士。最強!』

………




パチ


憂「…夢?」

憂「…お姉ちゃん待ってて、そうだ、寝ちゃったんだ…」

憂「…」

憂「…梓ちゃんが、うい、って」

梓「zzz」

憂「…寝てる」

憂「…」

憂「もしかして、本当にどこかで…」

憂「…でも、そんなわけ」

梓「zzz」

憂「梓ちゃん」

梓「…にゃう」パチ

憂「起きた?」

梓「…」モゾモゾ

憂「よしよし」ナデナデ

梓「…」



唯「ただいまー!」

憂「あ、お姉ちゃんおかえり!」

唯「ごめんねうい。連絡する暇もなかったや…」

憂「おつかれさま。さむかったよね。ご飯すぐ準備するね」

唯「わーい!」



憂「今日はお姉ちゃんの好きなハンバーグだよ」

唯「やったー!でへへ…ハンバーグ、ハンバーグ!」

梓「にゃー」

唯「あ、あずにゃん。あずにゃんも、お留守番ありがと!」

梓「…にゃー」

唯「あずにゃんはいい子だね。むちゅちゅー」

梓「にゃーー!」ジタバタ

唯「おおう…よしよし」ナデナデ

梓「にゃう…」ポワワ



唯「ーーでね、澪ちゃんが、ようこちゃんがうまくできないからって、泣いちゃって」

憂「あはは、いい先輩だね」

唯「でもね、私はあきちゃんに教えてもらってばかりで…」

憂「大丈夫だよ。お姉ちゃん上手だもん」

唯「でへへ…あ、あと、りっちゃんはびっくりしてるよ。しゅがちゃんがデスメタル好きだって聞いて」

憂「へー。大人しそうな子なのに」

唯「ムギちゃんとみなちゃんは苗字の読みも一緒だから、すごいよねー」

憂「ほんとだね」

唯「うん」

憂「軽音部、賑やかで楽しそう」

唯「すごく楽しいよ」

憂「いいなぁ」

唯「憂はどう?」

憂「え?」

唯「あずにゃんが家に来て、どう?」

憂「お姉ちゃん?」

唯「ほら、私が軽音部で忙しくなってから、うい、一人だったから」

唯「憂を寂しくさせたくなくて、あずにゃん貰ってきたけど…どうかな」

憂「…ああ」

唯「…迷惑とかじゃ、なかったかな」

憂「ううん。梓ちゃんすっごく可愛くて、一緒にいると楽しいよ」

唯「本当?」

憂「うん!ありがとう、お姉ちゃん」

唯「ういー!」パァァ

憂「ね、梓ちゃん」

梓「…」

唯「よかったぁ。あずにゃんもよかったね」

梓「にゃー」

憂「そういえばお姉ちゃん。どこから梓ちゃんを貰ってきたの?」

唯「内緒だよ」

憂「?」



ういのへや!

憂「梓ちゃん、明日はお休みだね」

梓「…」

憂「お散歩、行ってみる?」

梓「…」

憂「寒いから、嫌かな…」

憂「明日、お姉ちゃんは軽音部なんだ…明後日は私の誕生日だし、ケーキの材料を買いに」

憂「お姉ちゃんのためにおいしいケーキ作りたくて…」

憂「…やっぱり、猫の散歩って変かな」

梓「…」

憂「でも、梓ちゃんとお出かけしてみたいんだ」

梓「…」

憂「…梓ちゃんが来てくれて、私、ほんとに嬉しいんだよ。梓ちゃんのこと大好きなの」

梓「…」

憂「純ちゃんが言ってたみたいに、もしかしたらどこかで会ったかもしれない…とか思っちゃうくらい」

憂「でも、そんなわけはないんだけどね」

梓「…にゃ」

憂「ね、純ちゃんも誘って、一緒に出かけよう?」

梓「…」

梓「…」スリスリ

憂「!」

憂「…えへへ。ありがとう」

梓「…」フワァ

憂「あ、おねむ?ベッドはいろっか」


憂「おやすみ、梓ちゃん」




よくあさ!


憂「お姉ちゃん、朝だよー」

唯「うー…」

憂「軽音部は?」

唯「……はっ!」ガバッ

憂「おはよう、お姉ちゃん」

唯「おはよーういー」

梓「…」

唯「あずにゃんもおはよ!」

梓「にゃー」

唯「おーよしよし。お姉さんが抱っこしてあげよう」ダキッ

梓「にゃー!」ジタバタ

憂「あはは、朝ごはんできてるからね」



唯「おいしい!」モグモグ

憂「フレンチトースト、好き?」

唯「ういの料理はなんでも好きだけど、フレンチトーストは大好きだよ」

憂「よかった。…あ、梓ちゃんにもごはんあげないと」

唯「あ、あずにゃんのは、私缶詰買ってきたから、それをあげるね」

憂「本当?ありがと」

唯「猫缶だよー。あずにゃんどうぞ」コト

梓「!」

唯「食べないの?」

梓「にゃー」モグモグ

唯「かわいいねえ」

憂「うん」

唯「今日は出かけるの?」

憂「うん。純ちゃんとお買い物」

唯「そっか。あずにゃんは連れてく?」

憂「そのつもり」

唯「うんうん」

憂「…ねえお姉ちゃん。変なこと言ってもいい?」

唯「ほえ?」

憂「猫じゃない梓ちゃんのこと、知ってる?」

唯「…猫じゃないあずにゃん?」

憂「うん。ちっちゃくて、黒い髪で…私と同い年で、私のこと『憂』って呼ぶの」

唯「…」

憂「…お姉ちゃん?」

唯「ああ、うん。知ってるし、いるよ。変なことじゃないと思うな」

憂「?」

唯「うーん、だから、憂がそう思うならそうだよ」

憂「そう…?」

唯「じゃあ、行ってきます!今日も練習頑張るぞー!」


ドタドタ
バタン


憂「あ…」

憂「…行っちゃった」

梓「にゃー」

憂「梓ちゃん、ご飯食べた?」

梓「…」

憂「じゃあ、私たちも行こうか」

梓「…にゃー」

憂「ねえ、私たち、どこかで」

梓「…」

憂「なんでもない」




憂「純ちゃんおはよ」

純「おはよー。って、猫つれてきたの?買い物行くのに?」

梓「にゃー」

純「にゃーじゃなくて」

憂「ご、ごめんね…でも」

純「…いいよ。ペット連れて入れる喫茶店知ってるし、買い物するのもまあなんとかなるでしょ」

憂「…」

純「良いって。行こ」ギュ

憂「!」

憂「えへへ」ギュ

梓「…にゃー」



憂「…純ちゃん」

純「なに?」

憂「変な夢を見たの。妄想だよ」

純「…え?」

憂「梓ちゃんとどこかで会ったことあるって」

純「ああ」

憂「私、梓ちゃんの夢を見たの」

純「うん」

憂「それでね、人間の梓ちゃんに会ったんだ」

憂「私たち三人一緒で、仲良くしてたよ」

憂「…すごく可愛くて、」

純「恋をしちゃいました!とか?」

憂「ち、違うよう!そんなんじゃないけど…」

純「顔真っ赤だよ」

憂「うー」

純「あはは、憂面白い」

憂「もう!…それでね、恥ずかしいでしょ?全部私の妄想…梓ちゃんは猫なのに」

憂「でも諦めきれないのかな、いろいろ考えて、変なんだ…」

純「…」

憂「猫の梓ちゃんに聞いて確かめたいけど、それはできないから…」

純「…まあ、そんなに変に考えなくてもいいんじゃない?」

憂「でも」

純「憂の夢の話じゃん。だから、憂がそう思えばそうなんだって」

憂「どういうこと?」

純「えーっと、憂の夢の中の人間の梓は、憂がいるって信じれば夢の中にいたことになるってこと」

憂「…」

純「それに、猫の梓はいまも実際にここにいるし、憂に懐いてるみたいだし、とりあえずはそれでいいと思うけどな…」

憂「…純ちゃん」

純「な、なんか恥ずかしいこと言っちゃったけど」

純「とにかく、人間の梓と猫の梓は違うから、それぞれどっちも信じてあげなよ」

憂「…そっか」ジー

梓「…?」

憂「ごめんね、梓ちゃん」




ゆうがた!

純「私、ここからバスで帰る」

憂「うん。付き合ってくれてありがとう」

純「ケーキの材料は、それでいい?」

憂「ばっちり」

純「ちょっと早いけど、誕生日おめでと」

憂「えへへ…ありがと」

純「じゃあね」

憂「ばいばい」




梓「にゃー」

憂「梓ちゃん、今日はありがとね」

梓「…」

憂「いっぱい歩いたね」

梓「…」

憂「楽器屋さんの前で立ち止まってたけど、梓ちゃんも楽器やりたいの?」

梓「…にゃー」

憂「あの赤いギターほしい?」

梓「…」

憂「お姉ちゃんにギター弾いてもらお」

梓「にゃー」

憂「あ、でもお姉ちゃん疲れてるかな。うーん」

梓「…」

憂「…さみしいね。えへへ」

梓「…」


タタタ

「ういー!」


憂「…あ、お姉ちゃん!」

唯「一緒に帰ろ!」

憂「うん!練習おつかれさま」

唯「ありがと。…荷物、重そうだね」

憂「え?大丈夫だよ」

唯「半分持つよ」

憂「あ、お姉ちゃんだってギー太持ってるし、大変だよ…!」

唯「いいのいいの。ね、あずにゃん」

梓「にゃー」

唯「よっこらせ」

憂「お姉ちゃん…」

唯「これくらい大丈夫だって」

憂「でも、疲れてるでしょ?」

唯「いいよ。明日休みだもん!」

憂「明日…」

唯「明日は憂の誕生日だね」

憂「うん。ケーキ焼くね」

唯「わーい!憂のケーキ!」

憂「えへへ」

唯「和ちゃんも来るって」

憂「ほんと?やったぁ。賑やかだね、梓ちゃん」

梓「…」

唯「…ねえ、ういー」

憂「なぁに?」

唯「あずにゃんのこと、気になる?」

憂「え?」

唯「気になる?」

憂「…えと」

梓「…にゃー」

憂「う、うん…」

唯「そんな憂に、ちょっと早いけどプレゼントあげる」

憂「プレゼント?」

唯「うん。はい」ピラッ

憂「写真?」

唯「そだよぉ」


憂「…あ……!」

唯「憂が言う人間のあずにゃんって、この子でしょ?」

憂「でも、なんで…ギター、えっ」

唯「あずにゃんはね、憂のこと大好きだって言ってたよ」

憂「…」

唯「ね、あずにゃん」

梓「にゃー」

憂「…でも、どうして、」

唯「んーと、それぞれ、信じられてる分だけいろんな私たちがいるし、だからいろんなあずにゃんもいるってことらしいんだけど」

憂「…」

唯「その写真のところでは、あずにゃんは私たちのたった一人の後輩で」

唯「憂と純ちゃんの親友」

憂「そ、なんだ…」

唯「あずにゃんは、自分が猫だって聞いてびっくりしてた」

憂「うん…」

唯「でも、憂に可愛がられてること教えたら、喜んでたよ。とても、すごく」

梓「…」

憂「…えへへ」

唯「あずにゃんのこと可愛がってあげてね、だって」

憂「うん…うん」

唯「だからね、憂がそう思えば全部正解。憂の中では」

憂「…」

唯「もちろん憂が本当のことだって話してくれれば、私の中でも正解になるんだよ」

憂「…」

憂「…お姉ちゃん」

唯「んー?」

憂「梓ちゃんのこと連れてきてくれてありがとう」

唯「…」

唯「どういたしまして」エヘヘ



………

『憂』

『梓だよ。憂』

『信じてくれてありがとう』

『もうすぐ目が覚めるよ』

『誕生日おめでとう』

『信じて、ここに私はいたよ』"

………




パチ


憂「朝…」


憂「…」

憂「…夢」

憂「…えへへ」

唯「やったぁ、フレンチトースト!」

憂「うん。めしあがれ」

唯「おいしいよ!とってもおいしい」

憂「ありがと」

憂「お姉ちゃん。梓ちゃんは?」

唯「あずにゃん?もうすぐ来ると思うよ」

憂「…ああ、お姉ちゃんの部屋で寝たんだ」

唯「?」

憂「あのね、今日も、梓ちゃんの夢を見たんだよ」

唯「あずにゃんの夢?」

憂「ほんとだよ。梓ちゃんとハンバーガー食べる夢。本当に見たの」

唯「…」

憂「ねえ、お姉ちゃんに話したよ」

唯「うん」

憂「…お姉ちゃんの中でも、夢の中の梓ちゃんは本当になった?」

唯「うん、えっと、あずにゃんとハンバーガー食べられてよかったね」

憂「えへへ」


ピンポーン

唯「あ、来た」

憂「和ちゃんかな?」

唯「ううん、あずにゃんだよ」

憂「へっ?」

ガチャ

梓「誕生日おめでとう、憂」


おしまい!



小話:梓「憂と私と22日」


「誕生日おめでとう、憂」
「ありがと。梓ちゃんもおめでとう!」
「…え?」

憂の誕生日を祝ったら、憂も私を祝ってくれた。


ーーーーーどうして?

面食らって、憂のために一生懸命選んだプレゼントを渡すタイミングを逃してしまった私は、
なんとなく、ラッピングされた小さな箱を持った手を、ごまかすように後ろに回した。

「なんで私がおめでとうなの?今日は憂の誕生日でしょ」
「私の誕生日だけど、梓ちゃんの日でもあるし」
「全然身に覚えがないよ」

首を傾げると、憂は小悪魔に笑った。

「ほら、その首を傾げる感じとか、そっくり」

ますます訳が分からなくなっている私を見て、憂は酷くご機嫌だ。
いたずらをした子供みたいな表情。
憂っぽくないな、悔しいな、と思ったけれど、ほんのちょっぴり。
ほんの少しだけ、憂の新しい表情を知ることができて嬉しかった。

最近の私は憂に弱い。

いや、最近?
もしかしたら最初からかもしれないけれど。

「梓ちゃんと記念日が同じで、嬉しいよ」
「だから、私の記念日って何?」
「えへへ」

しかし、いつまで経っても憂は教えてくれそうになかった。

憂だけ知ってて、私だけ全然分かってないなんて、悔しい。

そろそろ「憂に弱い」なんて言ってる余裕がなくなってきた。
私は知りたいことは知りたいし、悔しいことは悔しいのだ。
例えば憂や唯先輩みたいにおおらかじゃない。

そういう感情を、知りたいという気持ちを、悔しいという気持ちを抑えられない。
ひたすらに子供っぽい私は、憂に問い詰めた。

「だから、何の日なの?いい加減教えてよ」
「な、なんで怒ってるの?」
「憂が教えてくれないんだもん。怒るよ」
「尻尾が膨らんでるよ、梓ちゃん」

「は?何言ってーーー」
「あと、毛が逆立ってるよ」
「…?」
「梓ちゃん猫さんだもん。だから梓ちゃんの日」

そう言って憂は私の頭を撫でた。
爆発しそうになった感情はなんとか抑えられた。
頭を撫でられる感触で、熱された感情が冷まされていく。

「梓ちゃん。猫さんはなんて鳴く?」
「…にゃー?」
「三回鳴いて」
「にゃーにゃーにゃー」
「2月22日だよ。だから梓ちゃんの日」

「ああ、」
思わず声を漏らした私に、憂は「わかった?」って言って笑った。

「…私は猫じゃない」
「え?梓ちゃんはあずにゃんでしょ。えへへ、あずにゃーん」
「うう…」

憂は、あずにゃん、あずにゃん、と楽しそうに繰り返す。
いつもだったら全力で止めてるけれど、今日はもうそんな気も起こらなかった。

…憂と記念日が一緒。
猫扱いされるのは気に入らないけれど、憂と一緒なのはとても光栄だった。

後ろ手に持った箱を憂に差し出した。

「憂、プレゼント」
「わぁ、ありがとう!」

嬉しそうにぴょんぴょんと跳ねる憂が可愛い。
もし尻尾がついてたら、ぱたぱたって忙しなく動いてるに違いない。

…そうか、私が猫なら憂は犬か。

それなら一緒じゃないか。


「憂は犬みたいだよね」
「えー?そんなことないよ」
「あるよ」
「そうかな?」
「ねえ憂、私の誕生日はいつか知ってる?」
「11月11日」
「ワンワンワンワンだから、憂も一緒だよ」

言うと憂はくすくすと笑った。

「犬の日は11月1日だよ。残念だったね、梓ちゃん」

…やってしまった。
顔が熱くなるのを感じる。

憂はそんな私を見てもっと嬉しそうな笑顔を作る。
私もどうでもよくなってしまって、つられて頬が緩む。

「私、梓ちゃんの夢をみたよ」
「そうなの?」
「うん、それで猫の日だったーって思って、お祝い」
「へえ…」

私は憂に弱い。
多分きっと、これからもずっと。
何回誕生日を迎えても、これだけは変わらないだろう。


誕生日おめでとう、憂。



おしまい!
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